『アルファ 帰還りし者たち』という映画を観ました。二万年前の氷河期、初めて狩りに出た青年ケダが崖から落ちて、仲間には死んだと思われ一人取り残されてしまいます。一匹のオオカミ(アルファ)と出会い、共に故郷を目指すのですが、動物も殺せないような心優しい男の子。果たして生きて帰れるのか?!というストーリー。ハラハラドキドキしながらケダとアルファを応援しました!
ところで何語を話しているのだろう?と後で調べてみたら、なんと「2年もの歳月をかけて映画オリジナルの言語を創作!(amazon DVDの紹介より)」とありびっくり!〜語と名付けたかどうかは探せませんでした。
場所設定はヨーロッパなので、ヨーロッパのどれかの言葉をそのまま使うこともできたのかもしれませんが、国とか地域、肌や髪の色など特定したイメージを思い浮かべてしまうし、映画の中の世界と離れてしまうから、オリジナルの言葉を作ったのでしょう。誰も見たことのない世界に、誰も聞いたことのない言葉です。
広大で荒涼とした場所もあるカナダの恐竜州立公園(ダイナソール州立公園)がロケ地で、言葉と合っていると思いました。何がどう合っているのと言われると、多分テロワール。テロワールはもともとワインで使われていた言葉で「その土地ならではのもの」という意味です。同じ種類のブドウでも、違う土地で育つと違う味になりますよね。
翻訳はできるけど、置き換え不可能な言葉は多いのではないかな〜。その土地・環境だからこそ生まれてきた言葉だから。その言語でしか感じられない感情、その言語でしか表現できないニュアンスがあって、それは翻訳では説明しきれないし伝わらないです。そういうものを体験できることが、言語を知ることの醍醐味だと思います!
星の話、テロワール、オオカミ、言葉と人格の関係、言葉では説明できない表現など、色々書きたかったのですが、長くなってきたので次回に。
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