なにかとてもいいことがおきそうだ

平井たこ Tako Hirai アーティスト/イラストレーター。小学5年生のお正月に観た 映画『グーニーズ』に感銘を受け高校卒業後アメリカ留学、アートを学ぶ。 趣味はウクレレ、フラ、カリンバ、写真、映画、猫と遊ぶ etc. Instagram:kaiju_tako_hirai THE ART OF TAKO HIRAI:https://peraichi.com/landing_pages/view/mlcmp

マウイ島の歌 ②西側

↑前回の記事の曲の舞台はマウイ島東側のハナ、今回のは西側のラハイナ、そして3年前習ったのは南側にあるカナイオの曲♪

(前回の続き)次の週は二度目のクム Uluwehiのワークでした。クムは三年前に私の通っているフラ教室で何回か続けてマウイの曲を教えに来てくださる予定でいましたが、パンデミックのため中断。もしかするともう会えないかも…と半分あきらめていたところでした。早起きは大の苦手なのに、当日は緊張とうれしさで早くに目が覚めました。

曲はAia l Lahaina というマウイ島西海岸にあるラハイナの歌でした。初めてハワイに行った時訪れた場所であり、初めてウクレレに触り、初めてウクレレを買った思い出の場所です。その時はフラも始めていなかったし、ハワイについては美しい自然以外ほとんど何も知りませんでした。

↑左はラハイナの地図。歌に出てくる場所を探しました。右上は1900年始めのラハイナ。右下は歌に出てくる場所から見える夕日だそうです。景色だけではなく、歌に登場するキハワヒネ(高貴なトカゲの女神)もこの時間には黄金に染まっていたのかも?

今回のワークでは歌に編みこまれているラハイナの歴史や神聖さを知ることができました。一人ではたどり着けなかった色々なことをクムに教えて頂きました。

↑右側オマルウルオレレ公園(昔は大きな池&王族の住む小島)と左側ハウオラの石も歌に出てきます。両方ともとても神聖な場所です。

ワーク中のクムとアラカイさんPaulineさんとの愉快なかけあいは今思い出しても笑ってしまいます。しかもYou Tubeで見た「うわー、このダンサーすごい好き!最高!」と思っていた方がまさにポーリーンさんで、まさかお会いできるとは思っていなかったのでびっくり。私が色々間違えるので気にかけてくださったこともありがたかったです。

クムはあの美声で歌いながら、時にはウクレレ演奏もまじえて教えてくださいました。「私の声がみんなに直接届くことはとても大事なことです」と、声が届いていく様子を声と体で表現しながら伝えてくださいました。

クムのシンプルかつバリエーションに富んだ流れるような振付、懐の深い感じなど、前回のワークでとても感動し、もし次があるのなら絶対に参加すると決めていました。

「私たちは優雅に踊ることよりも真実を伝えることを一番大事にしています」「新しいことをやることはOK。ただ自分がどういう文化から生まれてきたのか、それは知っておかなくてはいけません」「タイミングを合わせれば皆がひとつ、そして一人の人になれる(クムのこの言葉のチョイスがとても印象に残りました)」など、それから最近のハワイ語の歌詞と昔ながらのハワイ語の歌詞の違いなど、大事なことをいくつも教えて頂きました。

ワークを始める前に、クムの前回のワークに参加した人たちでその時の曲 I Aloha Ia Nō ʻO Kanaioを踊らせてもらいました。私はウクレレ&歌担当。あんなに練習してきたのに、緊張で声が震えてしまいました。おや?何かとても癒やされる音が聴こえてくる、と思ったらクムがハモってくれていました!!その時はあまり感激に浸っている余裕はなくとにかく集中して歌いました。

ワークが始まり「ちょっと使っていいいですか?」とクムが私のウクレレを使って歌ってくださいました。おー!と叫びそうになりました。もともと大事に使っていましたが、更に特別なウクレレになりました。